HSP(繊細さん)と
発達障害の違い
HSP(Highly Sensitive Person)とは
視覚や聴覚などの感覚が敏感で
刺激を受けやすいという特性を
生まれつき持っている人のこと
HSPは、米国の心理学者である
アーロン博士が提唱した心理学的概念で
約5人に1人はHSPと考えられています
HSPの人が抱えやすい主な悩みは…
・人に「おとなしい」「内気」と言われる
・他人に振り回され、対人関係に疲れがち
・些細なことでも、深く考えすぎてしまう
・一人で過ごせる場所にこもりたくなる
・大きな音や強い光が苦手
・映画なとの暴力的なシーンが苦手
HSPは病気や障害ではなく
生まれ持った特性(気質)のため
「治療する」ことはできませんし
その対象でもありません
しかし自分の行動や環境を
変えることで対処も可能なため
さまざまな工夫をしている人も
多いのではないでしょうか
ちなみに
HSPは感覚過敏の症状から
ASD(自閉症スペクトラム)など
発達障害と誤解されやすいですが
この2つには
明確な違いがあります
HSPは
「受け取る情報や刺激に
処理が追いつかず疲れてしまう」
医学的な病名ではなく
疾病の分類にも記載されておらず
具体的な診断方法も確立されていません
発達障害は
「脳(神経ネットワーク)の
異常により物事の処理に時間がかかる」
考える/感じる/理解する/記憶する/言葉を話す
といった脳機能のいずれかで
日常生活にも支障をきたす
精神疾患として定義づけられた病気です
自己申告のHSPは
否定することが難しいため
ストレスや環境によるつらさから
自分でそう思い込んでいる場合も
あるのかもしれません
とはいえ
HSPと発達障害を区別することは
新たな生きづらさを増やすことに
つながるかもしれませんので
それぞれが自分にあった対処法で
うまくストレスを減らして
生きることを楽しめると良いなと
私は思っています